ビールカテゴリーで断トツの売り上げを誇る「アサヒ スーパードライ」。
スーパードライをまずいという意見もありますが、実に飲みやすく美味しいビールです。
スーパードライがまずいという理由は
スーパードライの特長である「雑味のないクリアな味」が、「まずい」という味に受け取られてるようです。
ネットでググってみると、意外にまずいとか美味しくない、味が変わったとか出てきます。
そこで美味しくない、まずいと言ってる方々の理由をチェックしてみると、
「味が薄い」
「コクやうま味がしない」
「麦の味がしない」
「水っぽい」
というのが大半でした。
漫画「美味しんぼ」で語られたエピソードにも
「ビールが持つ複雑で、どっしりとしたコクのある味は希薄になってしまっている」
調べていると、アニメにもなった漫画で有名な「美味しんぼ」の中でスーパードライが出てくる記事を目にします(作中ではドライビールと称されています)。
麦芽100%のエビスビールに対して、ドライビールは麦芽の他に米、コーン、スターチを使っている。
そのことについて主人公は、
「作るのが簡単で、味が軽くて飲みやすいと喜ぶひとがいる」
「だが、本当にビールが好きな人間にとっては物足りない」
「ビールが持つ複雑で、どっしりとしたコクのある味は希薄になってしまっている」
と言っています。
コーンやスターチ、米といった副原料を使わない麦芽100%ビールは、味に重みがありコクも強い。でも麦芽の苦みや香りが強く、飲みごたえがあるからこそ美味しい。
美味しんぼで書かれた当時は、苦みやコクがある重厚な味わいのビールが全盛で、雑味がないクリアな味というのは「コクのある味が希薄」と感じられても仕方なかったのでしょう。
しかしこの後、そのクリアですっきりした飲み心地や爽やかさが受け入れられて爆発的ヒットにつながるんですから世の中分からないものです。
それまでビール業界の王者であったキリンをアサヒが追い抜く原動力となり、30年以上経った今もスーパードライの売り上げはナンバーワンのままです。
逆にスーパードライが美味しいという理由は
スーパードライを好きな方達の理由は
「キレ、爽快感」
「スッキリクリア」
「何杯でも飲める味」
という理由が多かったです。
夏場、仕事から帰ってきた時に何杯でもお代わりできるという人もいました。
それだけ、味がクリアでのど越しが良く飲みやすいのでしょうね。
どんな料理にも合うというのも人気のひとつ。
飲み口爽やかでのど越しもスッキリな味なので、料理の味を壊したりしないのでしょう。
ボクの上司も、スーパードライはとにかく飲みやすい、それが長く売れ続けている理由だと言ってました。
アサヒビールのHPを見てみると、スーパードライの美味さの原点は「アサヒ318号酵母」とされています。
アサヒグループが保有する数百種類にもおよぶ酵母バンクの中から選ばれた、キレを作り出す「アサヒ318号酵母」。
このたぐいまれなる酵母が、どこまでも雑味のないクリアな味とキレを生み出してくれるというわけなのです。
まとめ
洗練されたクリアな味とキレのある辛口の生ビール、アサヒ スーパードライは美味しい!
30年以上前、それまで無かったドライビールのカテゴリーを作り出すほどの人気を得て、今なお売り上げナンバーワンを続けているのも納得です。
スーパードライは苦くてコクのあるビールよりも、キレがあり飲みやすいを主眼に置いて作られたビール。
麦芽使用率をギリギリまで減らして、コーンやスターチ、米といった副原料で飲みやすさ、酵母でキレ味を出しています。
麦芽の味が遠くても、のど越しで勝負のビールもまた飲みやすくて美味しいですよね。
ボクも去年、17年振りに居酒屋で生ビールを注文して、出てきたのがスーパードライでした。本当に久方ぶりのビールで恐々飲んだのですが、飲みやすくて苦みがないなーと感じました。
飲めないボクでさえ飲めてしまうスーパードライは、味を楽しむというよりキレと飲みやすさのビールと言えますね。